尿酸値が高いまま放置すると重大な病気のリスク
尿酸値を気にしている男性は多いのではないでしょうか?
尿酸血症は体内に尿酸がたまりすぎて、血液中の尿酸値が7.0㎎/dLを超える状態で、
30~40代の男性に多く発症します。
尿酸値が高いまま放置すると、痛風を発症するだけでなく、腎障害や尿路結石になることがあり、
さらには、高血圧症、動脈硬化、脳血管障害、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの重大な
合併症のリスクも高めます。
しかし、尿酸値が高くても痛風の発作や症状が出ないことがあるため、きちんと地領されていないことも少なくなく、症状がなくても、重大な事態になる前にしっかりと尿酸値を下げることが大切です。
尿酸の産生と排泄のバランス
尿酸は、ほとんど細胞に存在するプリン体から産生されます。
プリン体の2~3割は食品から摂取し、残る7~8割は体内で作られます。
プリン体から作られた尿酸は、体内で一定量貯められ、余分な尿酸は約7割が尿、
残りの約3割が汗や便として体外に排出されます。
この尿酸の産生と排泄のバランスが崩れると、尿酸値が上がります。
尿酸値を下げるための基本は生活習慣の改善
尿酸値が高くなる最も大きな原因は生活習慣です。食事療法やアルコール制限、運動療法、ストレスコントロールなどを行うことで、尿酸値を下げることができます。
食事療法
・1日の適正エネルギー量を守る
・プリン体の摂取量は1日400㎎まで
・栄養バランスの良い食事をする
・尿をアルカリ化する食品を摂る
・水分を1日2Lとる
・塩分をとり過ぎないようにする
アルコール制限
アルコールは控えめにする
ビールはプリン体が多く含まれているため尿酸値を上げるという印象が強いかもしれませんが、
実はアルコール自体に尿酸値を上げるはたらきがあります。
運動療法
適度な運動をする
その他
・ストレスをためない
栄養バランスのよい食事
尿酸値を下げるために、食品から摂取するプリン体を減らすことは重要です。プリン体を多く含む食品を出来るだけ避けて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
栄養バランスの良い食事とは、主食(ごはん)+主菜(肉や魚、卵などのメインとなるおかず)+副菜(野菜や海藻のおかず)を組み合わせた食事のことです。
プリン体を多く含む食品は控えめとしますが、食べてはいけない食品はありません。また、プリン体は水に溶ける性質があるので、調理方法(煮る、ゆでる)によって、約2/3に減らすことができます。
多様な食品を組み合わせ、腹八分目を心掛けながら食事を楽しみましょう。